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私たちにとって、現実と虚構を媒介するものが身体ではないでしょうか。
身体に降りかかる様々な現実の刺激が、私たちに虚構のリアリティを与えると言えます。
その点で、身体は、私たちが想像する産物の厚みを持たせるための重要な情報を提供することでしょう。
しかし一方で、身体は私たちの重荷であることも事実です。
人間が空を飛べず、永遠に生きることが叶わないのは全て身体があるからでしょう。
究極、身体は精神の自由を阻害し、理想を叶えることをよしとしないということもできます。
このような身体は私たちにとって管理できるものなのでしょうか、
それとも私たちは身体によって管理されているのでしょうか?
本企画では身体をモチーフに平面や立体作品を作りました。
シンメトリーな展示は、身体の特徴を表しています。
このような空間の中、園を囲む檻となるのは、各々の絵画の狭間でしょうか、それとも絵画それ自身でしょうか?
私たちは身体を檻に入れ、心の自由にふけるのでしょうか、
それとも身体によって囲われ、何処にも行けないと嘆くのでしょうか?
身体を使っているのか、身体に使われているのか。
私たちを囲む檻とも、檻の中のものとも見えるような作品に囲まれた空間の中で、
この問いについて考えてみて頂けたら幸いです。